初版第1刷発行2002年。「本書は、小学館文庫版『人生張ってます』(二〇〇一年七月刊)に大幅加筆したもの」とある。文庫に加筆して単行本を作るということもあるのだ。中村うさぎとの対談集。相手は花井愛子、岩井志麻子、マツコ・デラックス、西原理恵子、斎藤綾子。文庫版対談を終えてとして中村へのインタビュー、単行本のために岩井志麻子、倉田真由美、中村との鼎談も付く。みんなそれなりに凄いが金の話に興味を引かれる。花井の自己破産と強制執行体験は読ませる。もっとも吹っ切れているのは西原。税金は払わんという姿勢は反体制を飛び越えて反社会的。バブル崩壊で6億の借金を毎月1万円ずつ返している友人の話などあけすけで直裁。仕事がなくなって風俗をやるかと訊かれ「人から公衆便所としてずっと扱われると、さいご必ず精神面がおかしくなる」という意見は重い。鼎談の中で倉田真由美がカナブンを飼っていたという話は可笑し悲しい。全体にあけすけなので前後ろと下(しも)の話題が頻出するも、笑いにまで昇華していない。筒井康隆、椎名誠とこの手の話は大好きだが。
引用元:
「ゲテモノキワモノ対談」西原黒ひげ危機一髪